自然をなめるな?1999年08月17日 00時08分

 関東地方を襲った水害で、キャンプをしていた人々が遭難された。とくに丹沢山系では、ひどいようだ。『自然を甘く見てはいけない』などとアウトドアの専門家達がコメントしていた。

 待てよ! あの遭難現場のすぐ上流には発電用のダムがあるじゃないか。それって、彼等のいう自然かい? そして、そもそもキャンプという行為そのものは自然じゃないだろう。人間の営みとはなんの関係もない遊びだろう。きちんと言葉を使おう。『自然』じゃなくて、『天然』といおう。

 よしんば、正しい意味での『自然』として捕らえた時、これは位置エネルギーの解放という物理法則に人間という物体の重力の慣性力が負けたというだけの話だ。それいがいの事象は、すべて社会学的考察にまかせるべきであり、自然とはおこがましい。

 わざわざ、ダムの管理者はテント人達に警告までしてくれた。にもかかわらず、それを無視したのだ。そして、結果は無惨。なにやら、昔昔の日本軍を思い出す。インパール作戦とか、ガダルカナルとかね。『引き際』を知らない愚か者というしかない。そして、そんな彼等でも捜索はされている。この経費は全て税金だということを忘れるな。遭難死亡された方にむち打つような意見だが、こういう死に方を『犬死』というのだよ。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://kame.asablo.jp/blog/1999/08/17/1279038/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。