流出2004年02月28日 10時10分

 大手電網接続業者の顧客情報が大量に流出した事件は,いつかは発覚したでしょう個人情報管理の杜撰さを露呈したものと言えましょう。

 件の会社は,日頃より街頭販売でめだっていましたが,広告塔に裏口入学疑惑のある芸能人を起用したり,立ち上げ当初の予約情報喪失による混乱,電気通信業界での不協和,経営最高責任者個人の不透明性などなど数々の「いかがわしさ」を感じていました。

 顧客応対を外注し,外注先ではさらに派遣社員を精査なしで雇用し,顧客情報を引き出せる立場の人間が相当数いたといいます。「まっとうな」会社の秘密管理とはいえないいい加減さだと思います。

 ですが,こうした状況は,果たして件の会社だけの特異なことなのでしょうか。情報技術産業は,近年急速に成長してきた分野です。それに対応できうる現場技術,人材,管理技術が追いついていないのが現状ではないでしょうか。

 今回の事件は,氷山の一角に思えるのです。ことは民間に限っていません。とても怖いことです。政府系も含めて,情報技術関係の再点検と関係者の猛省を改めて求めます。

 件の会社の街頭販売員は,昨夜も何事もなかったように赤い紙袋を必死で配っていました。寒の戻りで肌寒い夜,それらは台の上に空しく積まれ,路行く人々は,その横を素通りしていくのでした。(瞑目)