触らぬ神に祟り無し2009年12月15日 18時37分

上総亀山駅
 陛下の政治利用云々で世間は大騒ぎしています。さてはて情けないことです。

 古来より我が国では権威と権力の共存がありました。権威は権力に媚びないからその尊厳を保ててたと言えますが、どうやら権威を利用したい勢力に冒されてしまったのかと危惧いたします。

 神社の杜には結界と呼ばれる場所があり、注連縄などして「近づくな、冒すな。」と暗黙の畏怖を示しています。飲み屋の暖簾もそうした内外の結界なのですね。近頃はこの暗黙の結界が見えない人々が増えてきました。

「俺は主人なんだから言う事をきけ」とでもいうがごときの振舞をさらしている某政党の幹事長。彼は本当に日本人だろうか等と疑ってしまいます。力が全てなどという戯れ言は我が国の伝統ではありません。

 見えないもの聞こえないもの触れえないものに畏怖する気持ちは人間の驕り昂りを押さえ込むものだと承知しているからこそ、多くの日本人は森羅万象を敬い怖れもしてきたのではないでしょうか。

 そんな初源的な日本人の感情を逆撫でする政治家の傲慢な姿に怒りを越えて哀れみさえ覚えるのです。