国境など意味のない時代2003年06月01日 17時14分

 SARS の蔓延に世界中がおののいてます。合衆国の帝国展開に世界はとまどっています。

 20世紀は、国民国家がぼっ興発展闘争した時代でした。そして21世紀に入った現在、国民国家が没落していき、帝国化がはじまっています。もちろん、過去の帝国主義ではなく、古典的な帝国の再来だという意味です。それは若い人工国家によってばく進しつつあります。いまや国境など意味をもたなくなりつつあります。己が気に入らない国家など侵掠し、己の帝国に組み入れることが平気で行われる世界が再び繰り返されようとしています。

 SARSという感染症が世界を歩いています。感染症にはもともと国境など意味をもたなかったのですが、それでも20世紀は、感染症を水際で防ぐ努力はされてきました。成果として撲滅された伝染病も多かったのです。ですが、こうやって世界が帝国化していく中、人の往来はかなり自由になりつつあります。ますます辺境に閉じ込められていた新手の病原が世界中に解き放たれる危険性が増大しているのです。

 もはや、一国で何事も決定できない世界がきています。世界は一つになるのでしょうか? spam やウイルスはネットワークを自由に闊歩しています。この世界にはもはや国境など存在していません。やがて一つの神、一つの帝国、一つの言語に統一されたもろい世界になってしまうのでしょうか。

 小生のような年寄りには、未来などどうでもよいことと思えていますが、それでも、この状況がネオ古代の始まりだとしましたら、それはそれでとてもわくわくすることでもあえのです。帝国によって、既成の国家利益に依存していた人々は痛手をうけるでしょうが、それはほんの一握りの人間たちだということです。多くの人類にとって、世界一統というのはやはり夢であったはずですし、未だに国家によって自由を踏みにじられている多くの民にとっては福音なのです。

 しかし、この帝国における主権を被征服民がもてないとしたら、それはあたらなる奴隷制時代の始まりでもあるのです。世界は合衆国をコントロールできるでしょうか。智慧ある国民代表でしょうか。どうやって、この巨大な「赤子(あかご)」を大人にできるでしょうか。世界はいま試されています。

寿命まで生きてやる!2003年06月15日 12時44分

 相変わらず抗体と抗原が共存している不思議な状態です。肝臓の繊維化(=肝硬変)も安定しているというか、肝機能には影響が少ないそうです。

 小生のサイトを訪問下さった同病(=母子感染によるB型肝炎キャリア)の方からお便りをいただきました。リンク依頼がございました。「寿命まで生きてやる!」という強い意志に励まされました。生きてやるという己の心根を改めて確認させられました。お手紙感謝いたします。


※HBV闘病記
http://www.ne.jp/asahi/home/kame/ja/hbv.htm