不作為2002年08月10日 12時40分

 A社がはじめたインターネットサービスの契約約款の抜粋です。
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.MAC 利用契約と認められる使用ポリシー
2002年5月21日改訂  (抜粋)

サービスの利用可能性

アップルは、.Mac が常時利用可能状態であるように、合理的な範囲でできる限り努力しますが、.Mac サービスが常時利用可能であること、およびエラーが生じないこということを約束、表明、または保証するものではありません。また、アップルはユーザが常にすべての .Mac 機能にアクセスして使用できることを保証するものではありません。
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 ということで契約したわけですが、このサービスは、よく「落ち」ます。それが、約款にいうところの「合理的範囲」に含まれるのかは、第三者に裁定してもらうことになるのでしょうね。

 このサービス開始以前に、これとほぼ同等の無料サービスが先行して提供されていました。その時代にも、たびたび「落ち」たものです。ですが、それは無料サービスのいわばボランティア的要素だったと認識し、理解しておりました。

 この先行サービスユーザーを対象にした今回のサービスへの誘因に、小生は乗ったのでした。それは、今度は有料コンテンツなのだから、「補償」と「サポート」は当然の義務として、それこそ合理的範囲内で提供されると考えたからでした。

 にもかかわらず、このていたらくです。事故があったことさえ告知していませんし、ましてや謝罪や対処内容等、なにもありません。 それが、たとえ現場担当の不作為によるものであれ、責任は会社がおうべきことはいうまでもないことでしょう。

「なかったことにしよう」はもう通じない時代だとの認識がない企業はきっと淘汰されることでしょう。しかし、それはそれで、小生を悲しくさせます。彼の提供するハードやソフトはすばらしいからです。 是非、コンテンツサービスにおいても、品質管理を怠らないよう、A社に反省をうながしたいと思います。

 契約は年間前払い制です。このような事故が今後も頻発し、それが「合理的範囲」をこえると判断された場合、この業者の行為は「悪徳商法」や「詐欺」になるのではと愚考するのです。

>'''その後、「英語」で接続状態、事故報告および保守告知がなされるようになったが、その掲示場所が「落ちている」ときには閲覧できない所であるという現状。。。そのあまりのぶざまさには笑うしかないだろう。'''

末期の言葉2002年08月30日 21時42分

 すでに、その声は周囲のものたちには声にはならなかった。しかし小生にははっきりと聞こえたのです。

 「ご免ね、かわいそう、ごめんね、かわいそう」

 そう繰り返し、小生の頭を、か弱い手で撫で続けたのだった。何度も何度も、涙を浮かべながら。。。小生も泣いていた。

 翌日の深夜、小生を起こしたのは、彼女の死を告げる電話だった。静かな寝顔に微笑みさえたたえていた。

 母子感染を最後まで謝り続けた母になんの罪があると言うのか。少女時代の動員工場、ヒロポンのまわし打ちは、いわば強制だった。

 そうして、B型ウイルス性肝硬変の我がいるのだ。母の末期の言葉が未だに耳から離れない。

 「ご免ね、かわいそう、ごめんね、かわいそう」

 今年は母の七回忌。冥福を祈りたい。

※HBV闘病記 http://www.ne.jp/asahi/home/kame/ja/hbv.htm