理想と言う名の独善、そして独裁2002年07月08日 00時37分

 長野県知事が議会によって不信任されました。どちらも民主主義による県民の代表なのですが、、、

 知事は県民の声を聞き、議員は支持者の声を聞いた結果だといいます。であるならば、どちらかが嘘をいっているか、認識に誤解があるのでしょう。

 知事は、ダムを作らないことを己の理念だといっておりますが、ダムによる治水は、弘法大師の昔より行われていることです。ダムは悪い方法だというのは独善であり、嫌いだからといって、それを県民に押し付けるのは、独裁なのだと気が付かないのでしょうか?

 なぜ、双方とも冷静になって、ことの是非を県民投票にかけなかったのでしょうか? 双方とも自信がなかったのでしょうか? それとも、口では県民の声を尊重するといいながら、結局は、どちらも己の理想を押し付けているだけでしょうか?

 長野県民は、誰かに指導してもらいたいと願う、情けない人々なんでしょうか? 違うはずです。であるならば、県民の叡智を信じて、彼等に任せると言う選択をとらなかった知事議会ともに、愚か者達といえるのではないでしょうか。 それとも、単に驕っているだけのエリート意識をもったいやらしい人間達だったのでしょうか。